Bridge to the Better

良質な人やもの、情報の橋渡しの場の提供を通じて 「“はたらく人”が抑制から解放され、お互いリスペクトしあえる前向きな社会を実現する」コミュニティ”Bridge to the Better”の発信ページ

Bridge to the Better#1 デンマークに見る「越境力」が盛会だった件

こんにちは。

#BB2B初回イベント開催!

5月31日金曜日にBridge to the Betterの初回イベントを実施しました。

こんな感じのイベントです。

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ボランティアで協力してくださった方や事務局も含めるとなんと軽く100人を超える人が集まりました。

実は集客面でそれなりに心配して、文字通り眠れない日々が続いたのですが、初回の開催としては上々の集まり具合だったかな、と思います。集まっていただいた皆様に感謝です。

4月にキックオフイベントを開催したBridge to the Betterですが、今回はこの日に宣言した通り、今回はデンマーク大使館後援イベント。

eitarokono.hatenablog.com

デンマーク大使館の公使参事官Martin Mikelsenさんと、デンマーク在住のニールセン北村朋子さんに登壇いただきました。

デンマークについて知り、その情報を参加者がどう活かすかについて考える会ににしたいという意図で開催しました。

なぜデンマークをテーマにしたか、という企画の背景はこうです。

まずは発起人のメンバーにデンマークにはまっている人がいた、というのがきっかけの一つです。

そして僕自身も、ちょっと前にある書籍を読んで、デンマークの秘密を知りたいな、と思っていたところだったので、それが一致したのです。

「秘密」とは、デンマークは高齢化率については、高齢化先進国である日本と大きくは違わない道を辿っています。

にも関わらず、大きな違いとして「一人当たりGDP」「労働生産性」「国民幸福度指数」が日本と比べてダントツに良好なのです。

そして最も驚いたのは、人口が580万人しかいない、ということ。

日本の20分の1です。その割には世界での存在感が高いですよね。

その秘密を知りたいと思ったのです。

#BB2Bのコンセプト

繰り返しになりますが、Bridge to the Betterはより良い価値を作るために、何かと何か、誰かと誰かが繋がる橋渡しを意図したもの。(ちなみに、ハッシュタグの#BB2Bは、当社のスローガンであるBuilding Bridges to the Betterから来てます)

繋がることでイノベーションの種になるんじゃないか、是非まずは一歩でも踏み出して繋がってみよう、というコンセプトです。

ですので、「越境」というキーワードも重要視しています。

デンマークから「越境」して東京に外交官として赴任しているMartinさんと、日本で生まれ育ちデンマークへ移住したニールセンさん。文字通り「越境」を体現しているお二人に登壇いただくことは貴重なインプットとなります。

また、参加者の皆さんにとっても、普段の生活や仕事とは違った場に顔を出し、外国に関する新しい情報に触れること、新しい人と繋がることも、「越境」なわけです。

さらに言えば、世にある多くの勉強会やセミナーのなかで面白いものであったとしても「面白かったー」とか「ためになった」で終わってしまうものも多いです。

せっかくやるからには、参加者の人の行動に繋がる、という意味でもBridgeにこだわりたいなあ、という意図も持たせています。

そして、さらにさらに、この手のコミュニティ活動が続かなくなる時の一因に、誰かが無理をしている、誰かに負荷がかかりすぎている、ということが挙げられます。

それも回避したいと思っています。すなわち意義とビジネスのBridgeも求めていきたいと思いました。

さて#1の内容は・・・

参加いただいた皆さんのまとめが上がり始めているのでリンクを掲載しました。

あと、グラフィックレコーディングを掲載します。

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 このグラレコは株式会社dotのメンバーの皆さんが今回は特別にボランティア的に実施くださいました。

色々な含蓄のあるメッセージをいただけたのですが、詳しいところはグラレコや皆さんのレポートをご覧いただいた方が良いので、ここでは触れません。

内発動機に基づく行動

二つの講演を聞いたり、質疑応答に絡んだりしながらずっと、先ほど書いたデンマークの「秘密」、すなわち高い「国民幸福度」を維持したまま高い「労働生産性」や「一人当たりGDP」をどうやって実現しているのだろうか、という「秘密」について考え続けました。

一定の結論として至ったポイントは、デンマークの人の多くは、全ての行動を内発動機に求めるから、このような社会が実現できたのではないかという点です。

この点は「幸せはあなたの中にあるのであって、外にはない」という表現で何度も、何度もMartinさんが繰り返していました。

他人が決めた価値観である、地位や名誉、評判。年収金額や財産金額。そういったものを追いかけると、つい自分の価値観とは異なるものに無理やり合わせなければならず、そこにストレスが発生するんだろうな、と。

なるほど。

 そういう目で自分を顧みれば、(多くの日本人にとって)当然のように、「我慢して」「合わせる」ことで消耗していた感じは否めません。

自分を振り返って気づきを得ることができました。
しかしここで終わっては、今回のイベントのコンセプトにはまだ至っていません。

この学びを実践に移さねば。

時いみじくも、僕はIBM生活の最後の5時間をこの場で過ごしたわけですが、翌日には自分自身の作った会社を軸にした生活が始まります。

まさに、自分の価値観をベースに生きていくキャリアが始まるタイミングなわけで。

デンマーク人の皆さんのように、週に37時間労働で、5週間の休暇を取る、というところまでにはまだまだ程遠いですが、少しでも外発的な動機ではなく内発動機に基づいてやるべきことをやっていく残りのキャリアにしたいなあ、と実践を誓ったのでした。

しかし・・・

じゃあなんで、デンマークの人の多くは内発動機に基づく行動が取れるのか、についてはまだ僕の中で腹落ちしていません。

おそらく歴史的背景に基づく民族的な記憶があるんじゃないか、って仮説を持っているのですが、どうでしょうか。

それを確かめに現地に行ってみようかな、なんて考えも芽生えてきたので、これも実践しようかと思います。

今後も継続します!

今回運営面でも色々な学びがありました。改善して参りたいと思います。

これからのBridge to the Betterも「越境」をテーマに定期開催できるようになりたいと思っています。

Bridge to the Betterの次回以降にご期待くださいませ。

 

最後に参加者集合でパチリ。なお会場はエコッツェリア協会の賛同をいただき、東京大手町の3x3 Lab Futureで実施しました。こちらも感謝。

それにしてもMartinさん、でかい…

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