こんにちは。
えらい時間がたってしまいましたが、7月に行ったフィレンツェで購入した土産のお話。
そもそもブログ”Off”も前回更新したのが4ヶ月前でした。
つい"On"主体になってしまいがちで、"Off"の方も書きたいネタはたくさんあるのですが、ついあとまわしになります。いかんですね。
誤解に基づく異文化間トラブル!? ~故郷の姉妹都市 花の都フィレンツェを訪問して~ - 河野英太郎ブログ "On"
でも書きましたが、夏に家族旅行でフィレンツェに行ってきました。
なぜここにしたかというと、子供たちがピサの斜塔に行きたい、といったことと、妻が貴金属加工の現場を見てみたいといったこと、僕もいろいろな書物で見かけるフィレンツェなるものをこの目で見てみたい、と思ったことなどから確定しました。
実は金属加工だけではなく、革やカメオなどの工芸品も有名で、そもそもグッチやフェラガモといった有名ブランドの本拠地もあったりする町だということが行ってみて分かりました。
家族でゆっくりすることが目的だったこともあり、買い物はあまりしなかったのですが、自分用の土産は買いました。写真のペンケースです。
写真では樹脂のように見えるかもしれませんが、革細工です。
観光名所となっている「神曲」を書いたダンテの生家まで歩いて行ったら、途中にウィンドウに沢山の革小物がおいてある店があったので、外からのぞいていました。そしたら若い頃のミックジャガーみたいな青年が、突然ハンバーガー食べながら「なんか用か?」と言ってきたので、怪しい人だと思って無視していたらどうやら店の主人らしく。
話し始めたら気さくな人で、いろいろ会話を楽しみながら購入したのがこのペンケースでした。見た目より相当安かったです。両親、義父母にはコインケースを購入しました。
デザインも色も、質感もすごく上品で、使い勝手も良いです。
革細工の伝統がこういう代物を育てるんですかね。
もともとはペンを二本入れるための構造のようですが、僕は3本入れて毎日持ち歩いて使っています。
ちなみに、日本に帰って調べたらそれなりの店のようでした。
祖父の代から3代続く、フィレンツェの貴重な伝統工芸店「TADDEI」|フィレンツェ(イタリア)の海外現地ガイド記事|海外旅行情報 エイビーロード
そして、ペンケースの横に写っているのは単なる靴ひもですが、良い想いでの物なのでこれも記念に記述しておきます。
実は履いていった靴の靴ひもがぼろぼろになって切れそうだったので、ずっと靴ひもを探していたのですが、日本とは文化が違うらしく、靴屋はあれども靴ひもを扱っていなくて、困り果てた末、敷居の高いあの「サルバトーレ・フェラガモ本店」に入りました。
マリリン・モンローやオードリー・ヘップバーン、イングリッド・バーグマンの靴の木型がおいてあるという例の本店です。ちなみに、マイケル・ジョーダンの木型もあって、モンローの倍くらいの大きさでした。
そこで、「靴ひもありませんか?」とやっちゃった訳です。
答えは「あるよ」でした。
僕の履いていた靴向けには、かなり長すぎる物ですが背に腹は代えられません。これに決めました。でも、天下のフェラガモです。おそるおそる
「いくら?」
ときいたところ、店員さんが
「いいよ、あげるよ」
と言ってくれたのです。
たったこれだけのこと、かもしれませんが、イタリア人やフィレンツェの町、そしてサルバトーレ・フェラガモというブランドへの印象がめちゃくちゃ良くなりました。
(今は買いませんが)いつか、フェラガモの商品を購入して恩返ししよう、とさえ思いました。
人間って(僕って?)単純です。